「第2次地方給水計画」の完工式及び「変電及び配電網整備計画」の起工式の開催
(2013年8月21日)

 


(左:「第2次地方給水計画」で支援された公共水洗の前に立つ小川大使(左端)・イスンビンガホ水・エネルギー担当国務大臣(左から4番目)・東部県知事(左から7番目)、右:完成した集水槽)


(「変電及び配電網整備計画」で支援されるムシャ変電所にて、ルワカバンバ・インフラ大臣(左端)東部県知事(左から2番目)、イスンビンガホ水・エネルギー担当国務大臣(右から2番目)、小川大使(右端)、右:改修工事が進むムシャ変電所)

小川大使のスピーチ 「第2次地方給水計画」

小川大使のスピーチ 「変電及び配電網整備計画」

当地英字新聞「The New Times」の報道

8月21日、我が国の無償資金協力によって支援された「第2次地方給水計画」の完工式及び「変電及び配電網整備計画」の起工式が開催されました。

1. 午前中に東部県キレヘ郡で開催された「第2次地方給水計画」の完工式には、ルワンダ政府からエマ・フランソワーズ・イスンビンガホ・エネルギー・水担当国務大臣及び東部県知事等が出席しました。イスンビンガホ大臣はスピーチにおいて、我が国の支援に対する感謝の意を述べるとともに、完成した給水施設の運営維持管理のためには、住民が水料金を納めることが重要である旨述べました。また、小川大使からは、プロジェクト関係者への労いの挨拶をするとともに、我が国が東部県の給水改善のため長期にわたり支援していること、また、給水施設の維持管理や公衆衛生の啓発運動等のために活動する我が国の青年海外協力隊(通称“水の防衛隊”)につき紹介し、今回完工した給水施設が地域住民の生活改善に貢献することを期待する旨述べました。

この計画においては、配管系給水施設(公共水栓式)の建設及び改修・拡張と、施設の運営維持管理体制の構築に関する技術指導等を行うことにより、東部県キレヘ郡及びンゴマ郡の対象地域の住民約5万5,000人が新たに安全な水の供給を受けることが可能になり、飲料水の水質改善による乳幼児死亡率、水因性疾患の罹患率の低下、水汲み労働の軽減による婦女子の社会進出や労働力創出、子供の学習時間の増加等が見込まれます。

2. また、午後に東部県ルワマガナ郡で開催された「変電及び配電網整備計画」の起工式には、午前中の式典から引き続きイスンビンガホ・エネルギー・水担当国務大臣及び東部県知事等が出席するとともに、サイラス・ルワカバンバ・インフラ大臣も参加しました。ルワカバンバ大臣は、スピーチの中で、今回起工式が行われたムシャ変電所が改修・拡張されることにより、周辺のヘルスセンター、病院、村落の世帯、教会、学校への電力供給が改善される旨言及するとともに、我が国の支援に対し繰り返し感謝の意を述べました。また、小川大使からは、6月に横浜で開催されたアフリカ開発会議で我が国が電力を含む経済基盤整備を促進するために協力することを約束したことに言及し、ルワンダにおける電力供給を改善する今回のプロジェクトは我が国の約束を具体化するものである旨述べました。

この計画は、2014年2月末に完工する予定です。老朽化した変電所の改修・建て替えを行い、配電網の改修・拡張に係る機材を供与することにより、新規に電気が利用可能となる世帯が増加し、安定して電力が供給されるようになります。