小川大使の難民キャンプ等の視察(2014年3月6日,7日)

Photos: ©UNICEFRwanda/2014

(左:キゲメ難民キャンプ内,児童発達期センターの開所式のテープカットを行う小川大使と災害対策・難民問題大臣(右隣),右:同センター内で教材を手に子どもと交流する小川大使夫妻)


小川大使夫妻は,3月6日及び7日の2日間の日程で,ルワンダ南部県のコンゴ(民)難民キャンプ及び西部県のルワンダ帰還民居住地を視察しました。


小川大使夫妻は,2012年4月以降,隣国コンゴ民主共和国(以下,コンゴ(民)と略記)東部地域における反政府勢力による情勢悪化を受け,ルワンダに流入してきたコンゴ(民)難民を収容する南部県ニャマガベ郡のキゲメ難民キャンプの視察を行いました。日本政府は,平成24年度補正予算で国連難民高等弁務官事務所(UNHCR),世界食糧計画(WFP)及び国連児童基金(UNICEF)を通じ590万米ドルの支援を実施し,同キャンプの生活環境改善に貢献しました。具体的には,難民キャンプにおける食料援助,生活物資,毛布及び医療品等の提供,母子小児病棟の建設及び児童期発達促進のための教材支援等です。さらに,小川大使は,平成25年度補正予算で同じくコンゴ(民)難民問題に対処するため,UNHCRとWFPに合わせて310万米ドルの支援を行うことも発表しました。

Photos: ©UNICEFRwanda/2014

(左:キゲメ難民キャンプで歓迎のダンスを披露する子どもたち,右:同キャンプで歓迎を受ける小川大使)

Photo: @UNHCR/E.Fitzpatrick

(大臣に難民児童発達期教育のための教材を手渡す小川大使)


同日には,キャンプ内の児童期発達センターの開所式が行われ,同式典において,小川大使は児童に対して教材を贈呈した後に挨拶を行い,日本政府はTICAD Vを含むTICADプロセスでの公約のとおり,アフリカ地域の平和の定着に向けた貢献を継続していく旨,コンゴ(民)難民への支援は一時的なもので難民が無事に早期帰還できることを祈りつつ,同難民にとって,教育や保健等の帰還後の生活の基礎となる分野における支援を継続する旨述べました。これに対し,同式典で,ムカンタバナ災害対策・難民問題大臣は,日本の貢献に何度も謝意を表明しました。

(左:帰還民のための住居群,右:住居群の案内を受ける小川大使)

(左:共同牛舎, 右:給水施設)

翌7日,小川大使夫妻は,西部県のニャマシェケ郡に設置されたルワンダ帰還民のための居住地を視察しました。ニャマシェケ帰還民居住地は,日本政府の平成23年度補正予算にて,ルワンダ赤十字社を通じ40万米ドルの支援が行われ,50戸250名の帰還民対象の住居建設,生計のための家畜提供及び水道・給水施設の整備が実施されました。小川大使からの帰還民に対する挨拶では,帰還民が安心して日常生活を送っていることを確認でき喜ばしい旨述べ,また,カラマガ・ルワンダ赤十字社事務局長は,帰還民のための立派な村ができたのは土地を提供してくれたニャマシェケ郡と,住居建設及び家畜支援等を実施してくれた日本政府のお陰である旨の謝意を表明しました。

当地日刊紙「The New Times」の報道