世界知的所有権機関(WIPO)会合開催   (2015年6月1日~5日)

 

(左:開会の挨拶を行う坂本臨時代理大使,右:会場の様子)

 

   6月1日~5日,当地にて「科学技術情報の効果的な活用に関する第2回ワークショップ,トレーナー・トレーニング及びTISC計画会合」が開催されました。本会合は,5月5日・6日に開催された世界知的所有権機関(WIPO)会合に引き続いて実施されました。我が国は,2008年,WIPOへの任意搬出金を増額し,アフリカ及び後発開発途上国における知的財産権分野の能力構築支援を目的とした基金「ジャパン・ファンド」を設立しました。年額110万スイスフランを搬出し,本会合もジャパン・ファンドによる事業の一環として開催されました。ジャパン・ファンドによる支援は,WIPOと日本国特許庁(JPO)との間で連携を取りつつ実施されます。

  本会合の主な目的は,技術・イノベーション支援センター(TISC)のネットワーク拡大を通じて,ルワンダのユーザーが,特許や科学技術文献データベースにおける技術を効果的に利活用できるような能力を構築すること,また,TISCに関する普及啓蒙及びトレーナー・トレーニングについての実践的なセッションを通じ,TISCネットワークのより効果的な拡大を目指すことです。坂本臨時代理大使は,日本政府代表として挨拶を行い,ルワンダは汚職撲滅や投資環境の整備を進めており,近年特にICT産業を中心とした投資先として注目されつつある,知的財産分野でも2010年には野心的な知的財産政策を発表し,その後,条約加盟などを矢継ぎ早に進めている点について言及し,本会合がルワンダにおいて,科学技術情報等の利用促進の契機となり,ひいては同国における知財の保護・活用に寄与することを期待する旨述べました。

 

 

坂本臨時代理大使スピーチ