平成26年度 草の根・人間の安全保障無償資金協力「国際平和学校寄宿舎建設計画」:完工式の開催 (2015年11月4日)

 11月4日,南部県ニャンザ郡ブササマナ地区にて,国際平和学校(PIS)に供与された「国際平和学校寄宿舎建設計画」の完工式が行われました。日本政府によって支援を受けた本プロジェクトでは,寄宿舎一棟,トイレ及びシャワールーム,食堂一棟の建設,また貯水タンク2箇所及びベッド50基が設置されました。この施設整備により,これまで通学することができなかった子供たち100名が質の高い教育とケアを享受することができるようになりました。

 太田大使は,「2002年に,当校の会長であるムガボ司祭が自宅を開放し,困窮した子供たちに初等教育を提供し始めて以来,国際平和学校は約1,000名の卒業生を輩出してきた。2009年,日本政府の支援で6教室からなる学校をニャンザ郡に建設し,国際平和学校はルワンダ人だけでなくコンゴやブルンジ難民の子供たちも受けいれることとなった。今般,宿泊施設の建設により,更に広範囲な地域より支援の必要な子供たちを受け入れることが可能となった。私たち日本人は,これらの努力の一助となることができとても嬉しく思う。また私は,生徒たちがこの環境で学ぶことにより,彼らの未来はより良いものになると信じている。」と祝辞の中で述べました。国際平和学校の会長は,日本政府及び全てのパートナーの継続的な支援と助言に感謝を述べ,キガリから困窮した子供たち60名及び周辺の難民キャンプから毎年20名の子供たちを受け入れることを約束しました。ニャンザ郡の代表は,日本の国民の支援に感謝を表し,国際平和学校及びコミュニティに質の高い教育の提供を要請すると同時に,引き続き郡の支援を約束しました。

 

(左:太田大使と国際平和学校代表によるテープカット,

右:完工式に出席する太田大使,藤田専門調査員,ニャンザ郡代表及び国際平和学校代表)

 

(左:建設された寄宿舎を視察する太田大使及び国際平和学校会長,右:幼稚園を卒業した生徒に卒業証書を手渡す太田大使) 

  

(左:ピアニカを演奏する小学校4年生の生徒たち,右:完工式に参加する保護者,コミュニティの人々及び関係者)