「緊急行動が必要なブルンジの栄養失調への取組」キックオフ式典

令和元年9月6日
 8月8日,宮下大使は,アリバスWFPブルンジ事務所代表及びバティスト ブルンジ公共保健・エイズ対策省事務次官とともに,平成30年度補正予算によって支援を行ったWFP案件「緊急行動が必要なブルンジの栄養失調への取組」(供与限度額:100万米ドル)のキックオフ式典に出席しました。本案件は,最貧国の一つであるブルンジにおいて,弱い立場に置かれた人の栄養改善を支援するものです。
 
宮下大使のスピーチ
(左:アリバスWFPブルンジ事務所代表,中央:バティスト公共保健・エイズ対策省事務次官)
 
 アリバスWFPブルンジ事務所代表は,「日本の補正予算により,ブルンジの妊産婦や2歳未満の子どもたちに対し,食料不足が深刻なキルンド郡にて食糧援助を行うことができ,日本政府に心より感謝する。ブルンジで日本政府と食糧援助を行うのは今年2回目であり,1回目は魚缶を学校給食として提供した。食糧援助はおなかが満たされるのみならず,就学率の向上や生産性の向上にも貢献する援助であり,継続的な日本の貢献に心より感謝する。」と述べました。

 宮下大使は,「ブルンジにおいて日本とWFPは10年以上の協力関係にあり,本プロジェクトは,2月に署名した平成30年度無償資金協力『食糧援助(WFP連携)』に続く,本年2回目のプロジェクトである。ブルンジには,困難な状況下に置かれた人々が多く存在し,そのような弱い立場に置かれた人たちは特別な支援が必要である。今回のプロジェクトを通じて,困難な状況に置かれた人の多いキルンド郡にて,栄養強化食品を主に子どもや女性に重点的に配布予定である。」と述べました。
バティスト公共保健・エイズ対策省事務次官は,「日本政府の栄養改善に向けた支援の開始式に参加でき光栄である。ブルンジ政府を代表し,ブルンジの食料安全保障に貢献する日本政府の援助に心より感謝申し上げる。食糧援助は保健省の優先事項の一つでもあり,日本の貢献はブルンジの発展に非常に大きな意味を持っている。ブルンジ国民を代表し本日改めて感謝の意を表明したい。」と述べました。
 
栄養強化食品を手渡した宮下大使