ムリンディ・ジャパン・ワンラブ・プロジェクトに対する外務大臣表彰(2017年11月6日)

平成29年11月29日
外務大臣表彰授与式(ルダシングワ代表夫妻と宮下大使)
外務大臣表彰授与式(ルダシングワ代表夫妻と宮下大使)
ワンラブ・メンバーとの集合写真
過去20年にわたり,義足を無料で配布することにより,ルワンダの障がい者の生活環境改善に貢献し,またこの活動により,日本とルワンダとの友好親善に寄与したとして,ムリンディ・ジャパン・ワンラブ・プロジェクトに外務大臣表彰が授与されることとなり,11月6日に大使公邸にて授与式が行われました。

同団体は,1997年に設立以降,日本で義肢装具士の資格を取得したルダシングワ(吉田)真美副代表と夫のガテラ・ルダシングワ・エマニュエル代表が中心となり,ルワンダ及びブルンジにおいて義足や杖,車いすを製作・無償提供し,8,000人以上の障がい者を支援してきました。また,義足装具士を育成するとともに,障がい者への職業訓練も実施してきています。特に,厳しい生活環境の下に置かれた障がい者を抱えるルワンダでは,日本の技術を用いた同団体による障がい者支援活動は高く評価されています。

宮下大使は,同団体のこれまでの功績を称えるとともに,プロジェクトはルワンダにおける障がい者の福祉の向上に大きく貢献してきたが,日本とルワンダの二国間関係強化にも大きな貢献があった,今後も大使館としては同団体のプロジェクトを支援していくと述べました。

ルダシングワ真美副代表は,これまでの関係者の支援に感謝の意を述べるとともに,3Dプリンターを利用してプラスチックをリサイクルして義足を作る新たなプロジェクトについて発表し,これは環境に優しいだけでなく,これまで手作りだった義足を顧客に合わせて正確に作れるようになる試みだと述べました。

また,同団体の義足の受益者であり,国会で障がい者を代表するルシハ議員は,同団体はルワンダでの活動開始以降,人々の福祉に大いに寄与していると述べ,同団体のこれまでの貢献を賞賛しました。