「ブルンジ難民の子ども及び女性の保護とエンパワーメント」(UNICEF連携)の完成式 (2017年11月29日)

平成29年12月6日
日本の支援でパソコンほかの機材を備えたICTルーム
「子どもに優しい広場」のテープカットを行う宮下大使とマリーUNICEF所長,フォールUNHCR所長
 11月29日,宮下大使は,東部県キレヘ郡のマハマ難民キャンプにおいて,UNICEFを通じた平成28年度補正予算案件「ブルンジ難民の子ども及び女性の保護とエンパワーメント」の完成式に出席しました。この案件は,日本政府からUNICEFへの約7,630万円の贈与によって,UNICEFがマハマ難民キャンプ及び近隣村の子どもや女性を支援する事業です。

 マハマ難民キャンプに隣接する村の学校では,ルワンダ人の子どもとブルンジ難民の子どもが一緒に勉強していますが,本事業によりパソコンや机が購入され,子どもたちはICTルームでパソコンの使い方を勉強できるようになりました。また,難民キャンプ内には「子どもに優しい広場」が建設され,難民の子どもたちが安心して遊んだり運動をして過ごせるようになりました。さらに,子どもを含む難民の健康を促進するため,手洗い場の設置や衛生指導,コミュニティ・ヘルスワーカーのトレーニング,音声で健康に関する知識を伝える道具などが導入され,難民の健康の維持や向上のために利用されています。
絵を描いて遊ぶ子どもたち
手洗いのためのタンク(水と石けん水)
 宮下大使はスピーチで,「本事業は難民や近隣住民に重要な支援を提供しており,日本の支援によって安全・健康に過ごせるようになった子どもたちを見ることができ大変うれしく思う。UNICEFは子どもたちの安全や健康にとってすばらしい事業を行っている。日本政府は今後も引き続き,ルワンダ政府や国際機関のルワンダにおける難民支援活動をサポートしていく」と述べました。

 また,マリーUNICEFルワンダ事務所長は,「どんな状況におかれていても,子どもが子どもでいられることはとても重要であり,それを実現するのがUNICEFの義務である。日本の支援のおかげで難民キャンプの子どもや女性の生活の改善の手助けすることができ,大変感謝している」と述べました。

 続いてスピーチを行ったフォールUNHCRルワンダ事務所長は,「難民キャンプはあくまでも一時的な保護の場所であり,早くブルンジに平和が訪れ,難民が本国へ帰ることができることを願っている」と述べました。
スピーチを行う宮下大使
宮下大使,UNICEF,UNHCR,MIDIMARほかの関係者とコミュニティ・ヘルスワーカー(手前)による集合写真