トゥンバ高等技術専門学校創立10周年記念式典(2018年8月23日)

平成30年8月28日
集合写真(宮下大使(左から3番目),ムティムラ教育大臣(左から4番目),ムタバジ校長(左から5番目))
8月23日,宮下大使は,北部県ルリンド郡にあるトゥンバ高等技術専門学校の創立10周年記念式典に出席しました。同式典にはムティムラ教育大臣も出席しました。

トゥンバ高等技術専門学校は,前身となる技術専門学校時代からJICAが校舎の多くを建設するなど,日本との緊密な協力関係を築いてきました。2007年からはJICAの専門家が継続的に派遣され,IT,再生可能エネルギー,電子工学の3学科のカリキュラムの整備や,教員の能力向上,更には学校のマネジメント強化に至るまで,同校のキャパシティ・ビルディングに貢献し,2008年に緒方JICA理事長(当時)の臨席の下に開校してから本年で10周年を迎えました。今や同校はルワンダを代表する高等技術専門学校へと成長しましたが,近年では日本の音羽電機工業が同社の雷害対策技術を,ルワンダを中心にアフリカ各地に展開するため,同校において実証実験を実施中です。
視察を行う宮下大使とムティムラ大臣
視察を行う宮下大使とムティムラ大臣
式典出席者は,ムタバジ校長の案内の下,各学科の設備や生徒達の取組の様子,更には音羽電機工業の設置した避雷設備を視察しました。

宮下大使は挨拶の中で,10周年を迎えた同校がルワンダ経済発展に果たしてきた貢献につき評価し,同校卒業生は培った技術力でルワンダ社会の変革に寄与しており,同校への技術協力は日本の対ルワンダ技術協力の成功例のひとつであると述べました。さらに,日系企業のルワンダへの進出に関連して音羽電機工業と同校の協力にも触れ,同校には雷害に悩むルワンダの他地域や周辺国にも是非この技術を広めてほしいと述べました。
同校卒業生が開発した孵化装置の前での記念写真
ムティムラ教育大臣は,職業訓練とイノベーションは若者の雇用創出にとって重要であり,優れたリーダーシップの下,成果を出してきた同校を評価すると述べました。また,民間セクターとの連携強化の重要性を強調し,市場のニーズに即応するカリキュラム作りを同校に対して呼び掛けました。さらに,日本からの長年にわたる協力に感謝の意を述べ,同校における日本の技術協力の継続に期待感を表明しました。

日本大使館は,式典に合わせて開発協力プレスツアーを実施し,多数のメディアが式典の様子を報じました。