参議院ODA調査団のルワンダ訪問(2018年9月25日~27日)

平成30年9月28日
ルランギルワICT大臣との集合写真
ウェラ経済計画国務大臣との集合写真
 9月25日~27日までの3日間,三宅伸吾参議院議員(団長),朝日健太郎参議院議員,岩渕友参議院議員による参議院ODA調査団がルワンダを訪問し,宮下大使とともに日本のODAサイトの視察を行い成果を確認しました。

 まず,25日は,ウェラ経済計画担当大臣,ルランギルワICT大臣を表敬し,日本のこれまでの対ルワンダ開発協力案件の評価や,中国を始めとする諸外国とルワンダとの協力関係,今後日本のODAに対して期待している点等につき,幅広く意見交換を行いました。
ルスモ国境手続き円滑化施設の視察
公共水栓の視察
翌26日は,東部県に移動し,「ルスモ国際橋及び国境手続き円滑化施設整備計画」(平成23年度無償資金協力),「ルスモ-カヨンザ道路改良計画」(平成28年度円借款),「第一次地方給水計画」(平成18年度無償資金協力)を視察しました。現地では,ルワンダ側の担当部局代表(出入国管理局,輸送開発庁,水・衛生公社)や裨益者から,輸送や給水など,人々の生活や経済発展に直結する日本の支援がいかに地元住民の生活の改善や域内貿易の活性化に繋がっているかについて,感謝の言葉とともに説明がありました。また,東部県で活動する6名の青年海外協力隊員とも意見交換を行い,調査団から隊員に対して激励の言葉がかけられました。
イリバギザHeHe創業者との集合写真
在ルワンダ日系企業との集合写真
夜には,ルワンダICTベンチャーHeHe(現在はDMMHeHe)創業者であるイリバギザ氏と懇談し,創業に至った経緯,活動内容,ルワンダでビジネスを始めるに当たっての課題などについて意見交換しました。

その後,ルワンダで活動する日系企業9社の代表との懇談会が開催されました。日系企業関係者から調査団に対し自社の事業内容につき説明があり,調査団からは,ルワンダで起業することを決めた理由や,ルワンダで事業を行う上での利点や困難な点,今後の事業の展開の展望等について質問するなど,活発な意見交換となりました。
ガテテ・インフラ大臣(中央),カマイレセ・エネルギー・水衛生担当国務大臣(右から2番目),ウウィハンガニェ交通担当国務大臣(左から1番目)との集合写真
「第二次変電及び配電網整備計画」ODAプレートの除幕
最終日の27日には,ガテテ・インフラ大臣との会談が行われ,三宅団長から,前日の視察を通して,ルワンダでは自分が実際に見た中で日本のODAが最も役に立っている国ではないかとの印象が述べました。ガテテ大臣は,エネルギー,水,交通インフラ分野を始めとする日本の協力とその成果を紹介し,ルワンダ政府と国民は,日本国民に心から感謝しており,今後も実りある協力関係を更に深めていきたいと述べました。

続いて,調査団は,宮下大使,カマイレセ・エネルギー・水衛生担当公務大臣とともに,キガリ経済特区で行われた「第二次変電及び配電網整備計画」の完工式に出席しました。
バレーボール贈呈式の様子
最後に,元ビーチバレーボール日本代表である朝日健太郎議員から,渡辺青年海外協力隊バレーボール隊員が勤務するルハンゴ・バレーボールクラブに対して,バレーボールの贈呈式が行われました。朝日議員は,「バレーボール選手として世界中を回ってきたが,子どもたちが質の高いボールでプレイできる環境が充分に整っていないことを目にし,日本のバレーボール・メーカーの協力を得てバレーボールを贈与することを決めた。是非ともルワンダ人がスポーツを楽しめるような社会へと発展してほしい」と述べました。

今回の訪問は,調査団に参加された議員一行にとって,ルワンダの目覚ましい発展と,日本のODAがいかにルワンダの経済・社会発展に寄与してきているか,そのインパクトの大きさを実感する有意義な機会となったものと思われます。