サマリタン国際学校(小学校)増築計画支援

平成31年3月12日
カバシンガIHCM代表と握手をする宮下大使
3月12日、宮下大使は、ニャガタレ郡で活動するNGO(IHCM)代表との間で、平成30年度草の根人間の安全保障無償資金協力(GGP)により、同団体が運営するサマリタン国際学校(小学校)を増築するための贈与契約書(限度額67,988米ドル)に署名しました。

サマリタン国際学校を運営するIHCMは、これまで孤児やストリートチルドレンを含む子ども達の支援を行ってきている団体ですが、日本大使館は、かつて同じくGGPによりサマリタン国際学校教室の教室建設を行った経緯があります。しかし、ニャガタレ郡では人口が急増しているために教室が不足していること、パソコンを生徒ひとりに1台使えるようにするという国の政策により、コンピュータールームの開設が必要となっています。当館としては、過去の案件の実績が良好であったことに鑑み、今回同校を再度支援することとしました。なお、同校では、かつて青年海外協力隊の教員が活動していたことがあり、現在も広島県にある学校と交流があります。
署名式にてIHCMへの祝辞を述べる宮下大使
IHCMのメンバーとの記念撮影
宮下大使は、「IHCMの活動を通じて,全ての子どもに省エネのラップトップを供与するルワンダ政府の国家プロジェクトである「One Laptop Per Child」の促進に寄与できることをうれしく思う。IHCMは同じサマリタン国際小学校の拡張計画を成功裏に実施した実績のあるパートナーであり,今回また協力できることをうれしく思う。ICT分野は知識基盤型経済を目指すルワンダの発展の牽引役であり,子どもたちにより明るい未来を与えるとともに,インターネットを通じて日本や世界の子どもたちとつながり,生徒たちの視野を広げることができる。本件が,サマリタン国際小学校,ひいてはニャガタレ郡の教員や学生の教育環境向上に寄与することを強く期待する。」と述べました。

IHCMのカバシンガ代表からは、「サマリタン国際小学校支援のための日本大使館の無償資金協力に心から感謝する。以前,日本大使館の支援によって6つの教室の建設を実現することができたが,その後,9年間の基礎教育プログラムがルワンダで導入されたことにより,ICT教室の設置が急務となっていたため,この支援はニャガタレ郡に存在するニーズに応える非常に時宜を得たものである。日本との協力は草の根無償以外にも,JICAの青年海外協力隊としてニャガタレ郡カランガジ地区で活動していた綿本結子元協力隊員が今もIHCMで子どもたちの教育環境向上に取り組んでいるなど,脈々と続いている。子どもたちにより良い教育を提供するという目標を効果的に達成することを約束する。」との挨拶がありました。