令和3年度「ルバブ郡2集落における水・衛生施設へのアクセス改善計画」引渡式及び令和5年度「ルバブ郡洪水被災地域における衛生環境改善計画」署名式 ルワンダ草の根・人間の安全保障無償資金協力(GGP)





浄水槽を設置した世帯の高齢女性は、以前は約7km離れた場所まで清潔でない水を取りに行かねばなりませんでしたが、現在は朝と晩に自分の敷地内の雨水貯水槽で取水し、浄水槽にかければ5分で清潔な水を入手できるので助かっていると述べました。


また、HIHDは15人の地域住民に対して1週間の研修を実施し、各村に水・衛生委員会を設立しました。委員会メンバーは、週に一度自分の担当する施設を見回り、約40分間の会合で使用状況や損傷の有無を報告します。このようにして、施設を住民自身で管理し、コミュニティで持続的に利用できるような仕組みになっています。
引渡式の後、令和5年度「ルバブ郡洪水被災地域における衛生環境改善計画」の贈与契約への署名も行いました。
本プロジェクトでは、今年5月上旬の大雨とそれに伴う川の氾濫で被災したルバブ郡ルゲレロ村、ンユンド村及びカナマ村の各40世帯計120世帯にマイクロフラッシュ・トイレと手洗い設備を1セットずつ整備します。日本政府は、その整備費72,722米ドルを支援します。
被災地では、今般の洪水で多数のトイレが破壊され使用できなくなり、住民は野外排泄か、半壊のトイレを応急修理し利用することを余儀なくされています。また、手洗い設備もないため、コレラ等水系感染症流行のリスクが非常に高まっています。
本プロジェクトは、マイクロフラッシュ・トイレと手洗い設備の整備を通じ、被災地の衛生環境を緊急に改善し、地域の復興の一助となることを目指します。
福島大使は同式典で、「本式典に出席することを光栄に思う。水・衛生は人々の生活にとって基本的に必要なものの一つである。HIHDがルワンダの水・衛生分野に貢献していることに感謝すると同時に、本プロジェクトで建設された施設が継続してカネムブウェ村及びビフングウェ村の地域住民に活用されるように、引き続きHIHDによる支援を願う。そして、新たなプロジェクトが成功裏に実現されることを願っている。」と祝辞の中で述べました。
ルバブ郡のンザボニムパ郡長代理は、日本政府の支援とHIHDによる活動に感謝を伝え、日本とルワンダの持続的な友好関係を望むと述べました。また、HIHD代表であるハタギマナ氏も日本大使館へ感謝を伝え、日本大使館、自治体、地域住民、その他様々な関係者との良好な協力関係を維持し、2つのプロジェクトを成功させることを約束すると述べました。
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