ルワンダのJICA海外協力隊の写真が2022年度版開発協力白書の表紙に選ばれました!
令和5年10月18日



外務省が年1回発行する開発協力白書の2022年度版に、ルワンダで活躍するJICA海外協力隊(コミュニティ開発)の写真が選ばれました!この写真は、隊員がルワンダの西部県カロンギ郡のコーヒー農家とともに、欠陥豆を取り除く作業をしている様子です。
また、同白書139ページにある「(2)JICA海外協力隊(JICAボランティア事業)」においては、同じくルワンダで活躍するJICA海外協力隊(コミュニティ開発)の写真が使われています。
「JICAボランティア事業とは?」
JICAボランティア事業は、国際協力の志を持った日本の人々を開発途上国に派遣し、現地の人々とともに生活し、異なる文化、習慣に溶け込みながら、草の根レベルで途上国が抱える課題の解決に貢献する事業です。派遣国での活動を通し、JICA海外協力隊は、派遣国の発展に寄与するだけでなく、多くの貴重な経験を積み、派遣国の人々との相互理解を深め、国際的な広い視座等を養います。
「ルワンダの海外協力隊の歴史」
日本は、1965年にラオスへ初の海外協力隊を派遣し、2023年8月時点で世界93か国に計55,834名を派遣しております。ルワンダにおいては、日本は青年海外協力隊派遣取極をルワンダ政府と1985年6月に締結し、JICA海外協力隊派遣は1987年に開始されました。1994年以降、国内の治安状況に鑑み、一時、派遣を停止していましたが、2005年に派遣を再開し、ルワンダ政府の協力のもと、JICAはこれまで350人以上の隊員をルワンダの全国各地に派遣してきました。2023年10月時点では北部・東部・西部・南部各県に配置された計35名の隊員が、派遣先機関のルワンダ人スタッフや地域住民と協力しながら、熱心に活動に取り組んでいます。
「ルワンダにおけるJICA海外協力隊の協力分野」
ルワンダでは、次の分野でJICA海外協力隊員が活躍しています。
農業分野:農作物の栽培・管理方法や持続可能な農業技術を共有すること、収入向上支援活動を通じて地域住民の能力を強化することによって、農業の生産性向上や食料の安全保障に貢献しています。近年は、JICAがルワンダで実施する「コーヒーバリューチェーン強化振興」技術協力プロジェクトとの相乗効果を高めるため、コーヒー産業支援のために活動する隊員を重点的に派遣しています。


水・衛生分野:主にルワンダの東部県において、住民の安全な水へのアクセス強化、井戸の管理方法指導、衛生啓発活動を支援しています。日本の無償資金協力事業等により建設された井戸が適切に維持、管理され、安全な水が供給されることにより、地域の住民が衛生的な生活を送ることができるよう、ルワンダ地方自治体の水資源分野担当官と協力し、JICAが実施する「地方給水マネジメント」技術協力プロジェクトの専門家とも連携して、活動にあたっています。

教育分野:初等・中等教育、職業訓練校、教員養成校と、様々な教育機関に隊員を派遣し、日本における授業の実施方法・内容等についての知見を共有することにより、ルワンダにおける教育の質の向上に取り組んでいます。特に、理数科教育分野においては、10年以上に渡り、重点的に隊員を派遣してきました。

スポーツ分野:スポーツは人々の健康促進のみならず、子供の社会性を育む大切な分野です。学校体育の教員のみならず、バスケットボールやバレーボール、陸上やサッカー等、スポーツ選手やチームの指導を支援する隊員を派遣し、チームや選手に対して、技術的なアドバイスやトレーニングのノウハウを共有し、支援しています。

その他、「栄養改善」や障害者を含む「社会的弱者支援」といった分野にも、隊員を派遣中、または派遣を予定しています。