「エボラウイルス病及びその他の優先的公衆衛生緊急事態への準備の強化」(WHO連携)キックオフ式典

令和元年10月7日
手洗い指導
クイズの景品を手にする子どもたち
9月20日,宮下大使は,キチュキロ郡において,ンディムバンジ(Patrick NDIMUBANZI)保健省公衆衛生担当国務大臣及びカソンデ(Mwinga KASONDE)WHOルワンダ事務所代表と共に,平成30年度補正予算WHO連携案件「エボラウイルス病(EVD)及びその他の優先的公衆衛生緊急事態への準備の強化」のキックオフ式典に参加しました。

ニラハビマナ(Jeanne NYIRAHABIMANA)キチュキロ郡長の歓迎の挨拶の後,会場に集まったコミュニティの人々向けに, ビデオを利用したEVDの予防策や症状についての説明及び手洗いの実演指導が行われました。その後,子ども向けに,EVDの予防策や症状についてのクイズ大会が実施され,高得点を獲得した子どもたちにロゴ入りのバックがプレゼントされました。

宮下大使は,スピーチにて,「温かいおもてなしに感謝申し上げる。昨年のエボラ出血熱の発生を受けて,我々はWHOと共に,エボラ対策のために,新しいプロジェクトをスタートさせた。日本は,ルワンダだけでなく世界中で,WHOと協力している。本日の式典で,子どもたちは,エボラについて多くのことを学んだだろう。エボラが発生してから対処するのでは遅すぎる。発生する前から我々はしっかりと対策をとらねばならない。一人が感染すると,家族,そしてコミュニティ全体に広がるので,個々人がしっかりと予防に取り組んでほしい。私は,この取組を通じてルワンダではエボラがきちんと予防されることを確信している。」と述べました。

また,ンディムバンジ保健省公衆衛生担当国務大臣は,「日本,WHOを始め,皆さんの協力に心より感謝申し上げる。EVDの主な予防策は,(1)EVD発生地域に近づかないこと,(2)手洗いを徹底すること,(3)EVDの症状を覚え,もしその症状を発見したら,早期治療を行うことである。我々は一人ではない。日本やWHOを始め,様々なパートナーがいる。今日学んだことを,家でも共有し,コミュニティ一丸となって,EVD対策に取り組んでほしい。」と述べました。