平成24年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「ジェノサイド未亡人支援のための集会所建設計画」：完工式の開催（2016年6月27日）

6月27日，キガリ市キチュキロ郡カノンベ地区にて，「ジェノサイド未亡人支援のための集会所建設計画」の完工式が行われました。本プロジェクトはジェノサイド未亡人協会(AVEGA AGAHOZO)により実施され，日本政府の支援により集会所，ワークショップルーム3部屋，トイレ2箇所が設置され，さらにAVEGAによって宿泊施設，事務所，食堂及びキッチンが建設されました。この施設により，ジェノサイド未亡人たちが定期的に集まることが可能になり，収入創出活動等のワークショップの開催や，自分たちの商品を展示することが出来るようになります。

坂本臨時代理大使は，当施設が支援を必要とする女性たちのエンパワーメントのための様々な活動に，十分に活用されることを期待するとともに，このような活動の機会は彼女たちのトラウマを緩和し，社会復帰へ大きく貢献することと確信している，と祝辞の中で述べました。AVEGA代表のムカバイレア氏は，「AVEGAは過去21年間に渡って，ジェノサイドの被害者，特に女性と孤児たちに，収入創出活動，精神的また医療的ケア活動を通じて支援を続けてきた。日本政府及び国民の支援に，また全てのAVEGAのメンバーや友人たちに感謝する。このようなパートナーシップにより，ジェノサイド未亡人や孤児を支援することは，その家族を支援することに繋がり，結果的には全てのルワンダ国民の生活や福祉の改善に貢献することになると信じている。」と述べました。また，ブサンザ地区代表は，日本政府によるパートナーシップに感謝するとともに，私たちの地域でこのような素晴らしい施設が完成したことを嬉しく思う旨述べました。