新年の御挨拶

平成29年1月3日
宮下大使

皆さん,明けましておめでとうございます。
2017年の年明けとともに,私のルワンダ在勤も6ヶ月となりました。
昨年中は大使館,大使公邸,あるいは訪問先で多くの方とお会いし,多くのことを学ぶことができました。特に,昨年12月6日に大使公邸で開催した天皇誕生日レセプションについては,ルワンダでビジネスを展開しておられる多くの日本企業の皆様のご協力も得て,大盛況の下に終了することができました。これまでの皆様からのご厚情に対し改めてお礼申し上げます。

昨年末に一時帰国した際,神戸情報大学院大学(KIC)を訪問する機会がありました。そこでは,「ABEイニシアティブ」などのスキームを活用して同大学院に留学中のルワンダ人学生12名全員にお会いし,留学生たちの神戸での勉強ぶり,生活ぶりなどを中心に懇談してきました。私からは,日本では精一杯学んで,帰国後は日本とルワンダの架け橋として活躍してほしい,と激励しました。この留学生たちが神戸の人たちに助けられながらも快適な環境で勉強に励む姿を見て,安堵しました。KICは,ルワンダを含むアフリカ諸国からだけでも60名を超える留学生を受け入れていますが,今回KICの留学生全員を対象に講演する機会もあり,私からは,日本のアフリカ外交,TICADプロセス等についてお話してきました。また,久元神戸市長も表敬訪問し,神戸とルワンダとの今後の協力関係強化の方途につき意見交換を行いました。

さて,ルワンダでは,本年は8月初めに大統領選挙が予定されています。2015年末に実施された国民投票により,大統領選挙に関する憲法の規定が改正され,今回は改正憲法の下で新たに大統領が選出されます。今後のルワンダの発展にとってメルクマールとなる重要な選挙ですので,大使館としても大きな関心をもって注目していきたいと思っています。

また,本年は,日本がルワンダで実施している様々な経済協力プロジェクトも完成したり,あるいは新たに開始したりする節目の年でもあります。こうしたプロジェクトを通じて,日ルワンダ関係が一層強化されるよう大使館としても努力を重ねて参りますので,皆様からのなお一層のご理解,ご協力をお願い申し上げて,年頭の私からの挨拶といたします。

最後になりましたが,本年が皆様にとり良い年となるようお祈り申し上げます。



平成29年1月
ルワンダ駐箚特命全権大使
宮下孝之

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