宮下大使御挨拶
平成29年4月6日

ルワンダ大使館ホームページ愛読者の皆さん,大変ご無沙汰しておりました。 本日は,最近の私のルワンダでの活動のうち主なものをご紹介したいと思います。
2月26日,キガリ市内,アマホロ競技場内の体育館で,第2回空手道日本大使杯トーナメントが開催されました。空手はルワンダでは大変人気のあるスポーツで,なんとルワンダ各地で3000人もの空手家が日々空手を楽しんでいます。 トーナメント当日は,200人以上の空手家がルワンダ各地からキガリに集まり,熱戦を繰り広げました。大使杯を手にした空手家は,さすがに素晴らしい腕の持ち主でした。 空手は,2020年の東京オリンピックから正式種目となりますが,ルワンダでもこれを目標にナショナルチームが編成されています。現在,ナショナルチームのメンバーは海外青年協力隊(JOCV)空手隊員の指導を受けて,毎日練習に励んでいます。3年後の東京オリンピックでのルワンダ人選手の活躍が今から楽しみです。
3月29日,南部県のフイエという町で,ルワンダ版「道の駅」の完成式典がありました。 「道の駅」は今では日本各地にありますが,ルワンダに「道の駅」ができるのは,もちろん初めてのことです。そして,この「道の駅」を拠点に,日本発祥の「一村一品運動」を組み合わせる方法で,フイエ地域の経済発展を目指します。「道の駅」の建設には,大使館を通じ,日本政府からの資金が活用されましたが,今後「道の駅」の運営は,フイエ郡政府と民間企業連合会(PSF)が行うことになっています。周辺の村落が最も得意とする名産品がこの「道の駅」で展示・販売され,その後国の内外に広がっていくことが期待されます。日本で生まれた「道の駅」と,同じく日本発祥の「一村一品運動」が,フイエ郡で大きな成果をあげ,フイエ郡のみならずルワンダの経済発展にも貢献できることを期待しています。
3月31日,ルワマガナ郡の灌漑施設修復計画のための交換公文署名式があり,ガテテ財務・経済計画大臣と私で交換公文に署名しました。現地はキガリの東方約60kmにある湿地帯ですが,稲作が盛んで,水田が広がっています。30年前に作られた灌漑施設が老朽化したので,これを日本の技術で修復しようというのが,この計画です。ダムを修復し,用水路,道路も修復しますが,このプロジェクトで重要な点は,灌漑施設の維持・管理のために地元農民による管理組合を設立することが含まれている点です。この灌漑施設の修復が終わると,米の収穫量については30%増加することが期待されますが,管理組合により維持管理が行われることにより,日本の支援により修復された施設が長期間活用されることが期待されます。